東海道の面影が残る品川で、日本伝統の鍼を。

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基本はり施術」について

当院の施術は、脈診や腹診などによって心身の全体像を精確に評価することから始まります。
その際、症状のある部位のみを診るのではなく、「脈診」「VAMFIT」「天地人治療」といった『黄帝内経(素問・霊枢)』に記載のある伝統的な枠組みを用い、心身の状態を総合的に捉えます。

ここで得られた所見に基づき、刺す鍼(毫鍼)・刺さない鍼(鍉鍼)を中心として、灸や徒手療法なども組み合わせ、その日の状態に最も適した施術方針と刺激量を決定します。
そのため、刺激に敏感な方や鍼が初めての方にも、安心してお受けいただけます。

具体的な施術の流れとして、まずは脈診をもとに最重要となる「本治法」を行い、身体が自然に整う方向へ向かうための基礎をつくります。
さらに、「VAMFIT」で経絡系統を、「天地人治療」で気街などを調整し、不調の根源を整えます。
その後、うつ伏せや横向きの姿勢になっていただき、疲労の溜まりやすいお背中などへアプローチすることで、施術の効果をより確かなものとします。

※本治法:身体の根源的な生命力を賦活し、全体の気の流れを整える施術
※VAMFIT:人体を縦方向で区分する経絡系統(三陰三陽)を対象とする評価・施術方式
※天地人治療:人体を横方向で区分する気街(天地人三才)や小宇宙を対象とする評価・施術方式

美容はり施術」について

お顔は、身体の内側(気血の巡りや内臓の働き)の状態を映し出す鏡のようなものです。そのため、当院は「健康であってこその美しさ」という考えを大切にしています。

メニュー構成

  • 美容はり施術
    お顔からデコルテ周囲への施術を中心に行い、むくみや肌質の改善を目指します。
  • 基本+美容はり施術
    全身の状態を整える「基本はり施術」に加え、お顔へのアプローチを行う総合的な施術コースです。
    「内側からの健康」と「外側の美しさ」を同時に養いたい方にお勧めです。

施術の特徴

基本的な施術の流れは「基本はり施術」と変わりませんが、以下の点が特徴となります。

  • カウンセリング
    美容に関するお悩みやご希望を重点的にお伺いし、その日のお肌の状態に合わせた施術方針を決定します。
  • 担当者
    美容に関する知識と資格(コスメコンシェルジュ)を持つ院長が担当いたします。
    女性ならではの視点で、きめ細やかな対応を心がけています。

小児はり施術」について

小児はりの対象は0歳~小学生(12歳)までのお子さまです。
大人と異なり、子どもの身体は非常にデリケートで刺激に敏感です。当院ではそれぞれの成長に合わせた施術を行いますが、基本的には鍼を皮膚に刺すことはせず、「刺さない鍼(鍉鍼:ていしん)」を用います。
施術時間は5分~15分程度と短く、痛みを伴うこともありません。お子さまの気を整え、心身の健やかな成長をサポートします。

効果が期待できる症状・お悩み

睡眠のトラブル、感情・行動のトラブル、夜尿や便秘など身体の不調、アレルギー症状に伴う不調など、子ども特有の様々な不調を和らげます。

施術の受け方・服装について

  • 服装
    ご来院時の普段着のまま施術を行いますので、お腹と背中が出しやすい服装でのご来院を推奨いたします。可能であれば肌への直接施術がしやすい肌着の状態で行わせていただきます。
  • 姿勢
    お子さまが一人で横になるのを不安がる場合、保護者さまに抱っこしていただくなど、お子さまが安心した状態で施術を受けていただけるようご協力をお願いいたします。
  • 保護者さまの同伴について
    安全面への配慮から、未就学のお子さまにつきましては保護者さまのご同伴をお願いしております。

鍼施術後に期待される心身の変化

当院の鍼施術は、経絡系統や気街の調整を通じて、気の巡りやバランスを自然な状態へ整えることを目的としています。
気が整うことで、結果として以下のような変化が生じ、症状の改善が期待できます。

※施術後の感じ方や変化には個人差がございます。

呼吸が深くなり、姿勢が整う(首・肩・腰の緊張緩和)

気の巡りが改善することで、無意識に力の入っていた背中や肩の緊張が解け、呼吸が深くなります。
結果として、無理なく姿勢が伸び、筋肉のこわばりや痛みが和らぎやすい状態へと変化します。

※いわゆる肩こり、腰痛、五十肩、寝違え、坐骨神経痛などの症状でお悩みの方に期待される変化です。

睡眠の質と生活リズムの安定(自律神経の調整)

気の巡りが整うことで、心身が休息モードへと切り替わりやすくなります。
寝つきが良くなる、朝すっきりと目覚めるなど、睡眠の質が高まることで、乱れがちな生活のリズムが整い、慢性的な身体の痛み(慢性痛)などの改善を助けます。

※自律神経失調症、不眠症、頭痛、めまい、眼精疲労などの症状でお悩みの方に期待される変化です。

胃腸の働きと心身の体力(慢性的な疲労感)

筋肉の緊張や自律神経のバランスが整うことで、内臓の働きが安定し、暴飲暴食や間食などが減少して、便通が良くなります。
また、心身がリラックスすることで気持ちに余裕が生まれ、日常生活がゆとりを持って過ごせるようになり、ストレスに負けない身体づくりを支えます。

※不定愁訴と呼ばれる、原因のはっきりしない倦怠感や慢性疲労、胃腸の不調、うつ的な気分の落ち込みなどの症状でお悩みの方に期待される変化です。

冷えや循環(血の巡り)の改善(女性特有のお悩みなど)

気の滞りが解消すると、血流も改善し、身体のすみずみまで血液が巡ります。
その結果、冷えがちな手足の先や内臓まで本来の温かさが戻りやすくなります。

※冷え性のほか、女性特有の不調(更年期障害、生理不順、PMSなど)でお悩みの方に期待される変化です。

鍼施術の不適応(禁忌)および安全管理について

当院では、皆さまの安全を最優先とし、病名ではなく「いま身体で何が起きているか(病態)」を重視して施術の適否を判断しています。
以下の基準は、皆さまの選択を制限するためのものではなく、「鍼で対応できる領域」と「医療機関での診断・治療が必要な領域」を区別し、皆さまの安全に最大限の配慮を払い、適切なタイミングで現代医療へつなぐための指針です。
医学的な危険信号(レッドフラッグ)がある場合は医療機関の受診を最優先とし、施術が安全に行えると判断できる場合にのみ、責任を持って施術をお引き受けしております。

医学的に「緊急性の高い(鍼灸施術不適応の可能性)」場合

医療面接や身体評価の結果、生命に関わる重篤な病気が疑われる場合は、鍼施術は不適応(禁忌)とし、速やかに医療機関への受診をお勧めします。

  • 突発発症し、持続する激痛
    秒単位でいきなり強い症状(頭痛、胸背部痛、腹痛など)が現れ、そのまま痛みが引かない場合。
  • 日ごとに悪化する症状
    「最初より明らかにつらい」「できることが減っている」など、症状が明らかに悪化している場合。
  • 全身状態・バイタルサインの異常
    脈拍、血圧、呼吸、体温などに明らかな異常がある場合や、数値は正常だが訴えと比較すると異常だと判断される場合。
  • リスク因子をお持ちの方
    免疫低下のリスクを有する疾患をお持ちの方で、原因不明の不調が続く場合。

「まずは安心」と判断できる条件

一方で、つらい症状であっても以下の条件が揃っている場合は、緊急性が低く、鍼施術による経過観察が適している場合が多いです。

  • 症状に波がある
    痛みが反復しても、その合間に「症状が完全に消失する期間」がはっきりと存在する。
  • 経過が長く、緩やか
    数ヶ月〜数年単位で続いているが、急激もしくは継続的な悪化や機能低下が見られない場合。
  • 非器質的な特徴
    症状の部位が移動する、いくつかの検査で異常が認められないなど、説明しにくい機能的な不調や自律神経による問題の場合。
  • 生活機能の維持
    睡眠、食欲、便通などの基本的な身体機能が大きく崩れていない。

症状の経過と医学の不確実性

医学において「100%の予測」は不可能です。そのため当院では、症状の「スピード(急激・緩やか)」「トレンド(悪化・改善)」「持続期間」を重視しています。
当初の予測と異なる経過(悪化や変化)が見られた場合、施術を漫然と続けず、医療機関の受診をご案内させていただきます。

当院で施術をお引き受けできないケース

安全管理および信頼関係の観点から、以下のような場合には施術をお断りすることがあります。

  • 医療機関の受診拒否
    重篤な疾患が疑われるにもかかわらず、医療機関での診察を拒んで「鍼だけで治してほしい」と希望される場合。
  • 医学の限界や不確実性への不理解
    「絶対に治してほしい」「1回で完治させてほしい」「リスクは一切許容しない」といった、医学的限界を超えた結果のみを求められる場合。
  • 治癒プロセスへのご理解が得られない場合
    慢性症状が改善していく際の好不調の「波のある経過」を待てず、即時的な結果のみを性急に求められる場合。
  • 背景要因への無関心
    症状の原因がストレスや環境(職場・家庭)にあることが考えられるが、それらに向き合う意思がなく、施術のみでの解決を強く希望される場合。

当院は、医療機関と適切に連携すること(医鍼連携)も、私たち、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の重要な役割であると考えています。
ご自身の症状がどちらに当てはまるか迷われる場合も、まずはお気軽にご相談ください。
皆さまの安心・安全を心掛けた医療の提供をご提案させていただきます。

文責:代表 東垣貴宏

参考文献

  • 前野哲博,松村真司(編).帰してはいけない外来患者.第2版.医学書院.2021.
  • 高橋良.本当に使える症候学の話をしよう.第1版.じほう.2020.
  • 上田剛士.バイタルサインのみかたとフィジカルアセスメント.第1版.メディカ出版.2019.
  • 金城光代,金城紀与史,岸田直樹(編).ジェネラリストのための内科外来マニュアル.第2版.医学書院.2017.
  • Steven McGee(著),徳田安春(総訳).マクギーのフィジカル診断学.第4版.診断と治療社.2019.
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